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プリザーブドフラワーって?

プリザーブドフラワーの誕生まで

花についての思いの深さは、われわれ人類の文明がはじまった頃よりすでにあったようです。 古代文明のひとつシュメール人たちの遺跡から、故人に手向けられた花束が発掘されています。 そして、花が長持ちしてほしいとの気持ちもずっと持ち続けてきた願いでした---。 あじさいがたくさん咲いた庭を楽しみにきた秀吉と、一輪だけ残して他は全部切り取ってしまった千利休の花に対する想い。「ねがわくば、はなの下にて春死なん」と詠った西行。「はなのいのちは短くて、くるしきことのみ多かりき」は林富美子。 その花を長く楽しみたいという想いは押し花にしたり、ドライフラワーにしたり、絵にして写してみたり・・・ 生花を生けること以外のあらたなジャンルとして確立されてきました。

プリザーブドフラワーの誕生

生花を活けた生気をそのまま閉じ込めたような、斬新な技術がフランスで開発されました。 イタリアでは25年くらい前からグリーンものでプリザーブドプランツが作られたりしていました。フランスでは花で挑戦していたのですが、なかなかうまくいきません。ベルモント社がやっとのことでバラで製法技術を確立し、1987年に「長寿命の切花製法」を特許申請しました。その後1991年には世界特許認定を取得するに至るのです。 ヨーロッパのフラワーデザイナーの方々はいちはやくこのプリザーブドフラワーに注目し始め、自分のデザインのバリエーションに取り入れられていきました。そして瞬く間に世界中へと広がったのです。 日本にはプリザーブドフラワーとして1996年頃より紹介されてきました。現在では日本独自のプリザーブド製法が開発され、国内産のプリザーブドフラワーが生産され始めたことで、価格もだいぶ安価になってきました。

プリザーブドフラワーの製法

プリザーブドフラワー=Preserved Flowerとは長期間保存できる花という意味です。 植物が一番美しいときにカットする。ここに各社もっともこだわりを持っています。 たとえば、ヴェルモント社はケニア産、ヴェルティッシモ社はエクアドル、フロールエバー社は コロンビアといように、花の産地で生産・加工すべてが行われています。 カットされた花はすぐに脱水され、人体に無害な有機物と色素のプリザーブド加工液に浸されるのです。 植物によっては数時間から数日間。ドライフラワーと違ってグリセリンの成分により柔らかさがいつまでも 残っていて、生花と見間違えるほどに自然に仕上がっています。 そしてこの状態が数年保たれるのです。

プリザーブドフラワーの特徴

生花のときの風合いがそのまま閉じ込められているので、花ひとつひとつに微妙に違いがあり、個性があります。 アレンジメントなどに使用してもナチュラルな感じに仕上がり、高級感さえあります。 ドライ感覚というよりは、フレッシュ感覚で使いこなすことができます。さらに、フレッシュにはないグリーンやブルーなどの花色があり、豊富なカラーバリエーションが多彩なデザインを生み、創作意欲を掻き立てます。 プリザーブドフラワーの種類も年々増加傾向にあり、バラがやはりメインですが、カーネーション、アジサイ、マム、ラン、カラー、アストランチア、スカビオサ、ガーベラなど新商品が続々発売されています。おなじく、プリザーブドグリーンも実に豊富な種類があって、選ぶのに迷うほどです。ですから、ほとんどフレッシュフラワーに近いアレンジが可能となってきました。

プリザーブドフラワーのメーカー

フロールエバー社
ヴェルモント社
ヴェルディシモ社
ネイチャーオールウェイズ社
大地農園